
熱分析とは「物質の温度を一定のプログラムによって変化させながら、その物質のある物理的性質を温度の関数として測定する一連の技法の総称(ここで、物質とはその反応生成物も含む)。」(JISK 0129:2005)と定義される分析です。
弊社では示差走査熱量分析装置(DSC)と熱重量-示差熱同時測定装置(TG-DTA)を有しております。DSCは試料及び基準物質で構成される試料部の温度を変化させながら、その試料と基準物質との温度差を測定する方法です。TG-DTAは熱重量分析(TG)と示差熱分析(DTA)を同時に測定する装置です。
無機から有機、高分子をはじめとする材料に見られる現象、物性を知ることができ、物性評価等の様々な用途に用いられています。
分析内容
- ガラス転移温度、結晶化温度、融解温度等の測定
- 反応に伴う熱量の測定
- 酸化や硬化等の反応を測定
- 付着水や結晶水の定量測定
- 高分子等の分解温度や分解量の測定
- 熱履歴の検討
分析機器
- 低温型高感度示走査熱量計 リガク DSC8321
- 標準差動型示差熱天秤 リガク TG DTA8121